妄想に生かされる

自分語り、BL、創作、性癖などを置いていく場所

zoom初体験話

 今日はなかなか忙しい日だった。念願であった、LGBT交流会に参加させていただいた。とはいってもこのご時世、やむなくオンラインでの交流会開催という形だったが仕方がない。zoomも初めて使ってみて、個人的な意見としては簡単だしSkypeより使い勝手いいな、と思った次第。

 

 改めて言っておくと俺は分類上はT、つまりトランスジェンダー、当事者ということになる。自己紹介もそんな感じで当たり障りのないことを言った。

 緊張しいな上に話すことも得意じゃなく、話してる最中は完全に頭が真っ白になり後から思い出そうとしても何を自分が喋ったか、まったく思い出せないことがほとんどで、今回も例に漏れず自分の発言そのものはあまり憶えていない。だが、人の話を聞くだけでももちろん収穫はあった。

 内容の詳細を書くことはできないが、心に残った言葉があった。「仕事がしたいだけなのに」。この言葉を耳にした瞬間、ものすごく心に刺さった。

 まわりと同じように働いて、同じように生きていきたいだけなのに、性的マイノリティを理由に職すら選べなかったり、結婚をしなければ変な目で見られたり、その他諸々……あまりに生きづらすぎる。俺たちは、彼らは、そんなにもあなた達と違うのかと。

 もちろん、ヘテロアセクシャルの人でも結婚とか恋愛とかを必要としない場合もある。そういうのも含めて、先入観や固定観念やらが根こそぎなくなって、誰もが生きやすい社会が形成されていけばいいのにな。

 自分が自分らしく。人は人らしく。そうなっていくにはやはり、俺のような人種をもっと知ってもらうことも必要なのかもしれないが、カミングアウトを急いてもいけない、世の中はいい人ばかりではないから。アウティングなんてもってのほかだ。

 折り合いをどうつけていけばいいのやら……俺が思っている以上に、世間は俺たちに対して当たりが強いのだということも、今日思い知った。

 

 最近、出不精や対人の苦手意識を克服するため、色んな場所や企画に足を運び、色んな人と話す訓練をしている。経験を詰めば何事も慣れる。俺には圧倒的に経験値が足りないので、その経験を積みたいと考えた。そして色んな意見を聞き、自分の気持ちが変わればいいと思うし、変わらなければまた新たな打開策を模索する道標になる。今の経験は、決して無駄にはならない。

 今のところ、如実に成果が出ているとはまだ言い切れないが、こうして色んな話を聞く機会を見つけて何か身になればいいなと思う。