妄想に生かされる

自分語り、BL、創作、性癖などを置いていく場所

創作小話:創作BLタイトルの由来語りと色々

 ふと思い立ったので、今現在、支部で連載している創作BL各シリーズの題名の由来について振り返ってみる。あまり創作についての話もブログでできていないし。

 

 でも別に深い意味とかは込められてないので暇つぶしくらいに読むのがちょうどいいです。ついでに各作品の小話なんかもしていこうかな。

 

 

【ヤリチン男子の×××】

 

 ヤリチン陽キャ男子がオタク陰キャ男子に逆恨みでレ○プされ雌堕ちする話。

 タイトルで内容が一目瞭然なのを意識してつけたので、まんま。執筆当初は×××の後に「日記」という文言がくっついていた。「×××」の部分には「肉便器」って入れるつもりでした。つまり、元のタイトルは「ヤリチン男子の肉便器日記」だったわけです。センスも情緒もねえ。ですが敢えて伏せることでそのまま書くよりポップでキャッチーになるかな……という魂胆の元に今の形になりました。

 すっかり更新が滞ってしまっているけど、先の展開も考えつつ、設定もストーリーも洋介も隈井も気に入ってるのでまた機会があればいつか続きを書きたいなと思ってます。古い作品で恥ずかしさもあるのですが、今でもあんなのでも少しずつ反応を頂いています。嬉しいことに……

 陰キャ×陽キャっていいよね。全人類好きだと思う。

 

【幼馴染がメスイキさせろと言い出した件。】

 

 フツメンちょいヤン男子が幼馴染のイケメンでヤリチンの悪友に「お前のち○こでメスイキさせてくれ!」と泣きつかれてノリでヤッちゃう話。

 タイトルで内容が一目瞭然part2。あまりにそのまま過ぎて特に言うこともないんだけど、しいていうなら「~な件」みたいなラノベタイトルよく見るなと思って、内容の軽さに合わせてタイトルもとっつきやすさを意識して考えました。この作品はとにかく会話文(登場人物のセリフ)をいつもの執筆スタイルより多めに、手短に、ノリとテンポを重視して書いたので、あまり重くてわかりづらい捻ったタイトルだと合わないので。

 この作品はとにかく支部の反応が良くて、いかに会話文多いのとハート喘ぎと淫語喘ぎが人気あるかということを証明してくれました。わかる、俺も好き。頭ゆるい2人書くのめちゃくちゃ楽しいし楽なので、また機会があれば続きを書きたいです(2度目)。地味にお気に入りなので、大賀兄の掘り下げもしたい。

 ちなみに幼馴染設定と長年片想い設定も大好物です。うちの創作CPは大体受けからの愛情が重い。

 

夢魔様は僕のペット】

 

 少々偏屈だけど優しいインテリ男子が、突如現れた男の見た目でま○こがついてる(しかついてない)オレ様夢魔に「お前の精液飲まないと死ぬから精液よこせ」と押しかけられて共同生活を始める話。

 そのまま主人公であり攻めの真人が、精液の提供によって、受けであり夢魔のクロセルを「飼う」話なので「夢魔様は僕のペット」です。これはもうあまり悩まず、直感であっという間に決まりました。ところで2話で早速「きみをペットだなんて思ったことはないよ」と真人自身の口でタイトル否定されてしまっているのですがそれは……まあ深く考えず……(浅はかな人間の発言)

 夢魔様はメインの真人×クロセル、脇のレライエ×清澄のエピソードを同時並行で進めていくつもりなので、このタイトルはレライエ×清澄にとっても他人事ではありません。今は「俺は夢魔様のペット」な清澄ですが、今後はどうなることやら。

 穏やか攻めとオラオラ受けってだいぶニッチだなあと思いますが、この組み合わせ死ぬほど好きなので推したいCPです。

 余談ですが夢魔様1話の作業BGMはブリトニー・スピアーズの「Toxic」です。聴き始めはたまたまYouTubeで流れてきたからですが、真クロのイメソンにしていいくらい歌詞が真クロ過ぎてリピートから抜け出せませんでした。「自分が毒だってわかってる?」って部分、真人→クロセルにもクロセル→真人にも聞こえて最高にエモいと思いませんか。触れたら自分がダメになるとわかっていても触れられずにはいられない、理性と欲望の狭間でお互いを求める真クロにピッタリな曲なので、是非聴いた後にもう一度夢魔様を読み直してみてください。

 

【暴君ホストは、夜に舞う】

 

 平凡な新人ボーイがNo.1性悪俺様ホストや極道の若頭である兄にいびられたり溺愛されたりする話。

 きらびやかな夜の世界が舞台、そしてこの作品は自分なりに大衆向けを意識しながら1話完結&王道ストーリーを目指したので、正統派なタイトルにしたく、恐ろしく美形でNo.1ホストでありながら俺様なルイを表すために蝶のように「舞う」というワードを入れました。おわかりかと思いますがルイという人間をそのまま表現したタイトルです。後半のヤクザ相手に暴れるルイの姿は、まさしくネオンに照らされきらびやかに舞う蝶のようだったのではないかなと思います。とかクサいことを言ってみる。

 大衆向けなので、大好きなハート喘ぎも我慢したし珍しく受け視点な作品です。

 ルイのキャラも新悟のキャラも喋らせるのが楽しいし、まだくっついたわけじゃないし、誠悟のことももっと書きたいのでこれも機会があればいつか続きを(ry

 

【俺とアイツのボーダーレス】

 

 ちょいヤンなクール男子が幼馴染の大型わんこに突然恋心を打ち明けられて悩みつつも流される話。

 これは執筆が古すぎて記憶が定かでないのですが、たしか2つの意味があって、1つは俺(光哉)とアイツ(夏嗣)の間にある境界線(ボーダー)が無くなるという意味、もう1つは2人の中にある「友達と恋人の境界線」を越えて恋人になるという意味を込めたように記憶しています。

 光哉にとっては夏嗣はただの幼馴染であり友達、だけど夏嗣にとっては光哉は幼馴染ではあるものの友達の域を超えた感情を抱く相手。夏嗣が勇気を振り絞った結果、光哉も夏嗣をただの友達とは思えなくなる、あるいは夏嗣が特別なのだと自覚するに至る……そんな物語を書きたかった。打ち切り状態になってしまったのが悲しい。何せインターネットを始めたばかりの頃、自分の作品を見てもらいたくて開いた古のサイトに連載していたものなので……本当に勿体ないことするなぁ自分。

 夏嗣は光ちゃんのことになると人が変わるし、光哉は夏嗣には甘いしチョロい子です。登場したての三好(みよし)はわけわからん宇宙人です。あの頃は何考えてるかわからない美形攻めがブームでした。いや今もか。

 

【たとえ世界が滅びたってお前と番になるもんか】

 

 オメガバースの世界で、友情を守りたかった一組のαとΩの話。

 このタイトルは先天性Ω(生まれながらのΩ)である大和と後天性(1年前にβから変転した)αの貴嗣、2人の願いであり叫びです。

 人類が滅びて自分たちだけが生き残り、互いが唯一の異性だったとしても、絶対に互いを番にはしないしセックスもしない、という決意が、2人の共通認識としてあった。幼い頃からΩとして理不尽な目に遭うことの多かった大和は、幼馴染でもあり自分を唯一「普通の男友達」として扱う貴嗣を信頼していた。彼がαと診断を受けた後も、その信頼は揺らがなかった。対する貴嗣も大和を気のいい親友として思っており、そこには恋愛感情などない筈だった。

「なあ――嗣、お前俺とヤれる?」
「どう頑張っても、おまえのことは男友達としか見れん」

「だよなぁ……俺もだわ」

 こんな会話を交わしていた2人。だが大和のヒートによってその認識に亀裂が入ってしまう。自制を失い、野犬にまで襲われ発情してしまう大和を目の当たりにし、貴嗣は彼を救うために自分の手で大和のヒートを治めようとする。

 発情に苦しみながらも大和はたった1人の理解者であり親友の貴嗣とだけはセックスしたくない、もししてしまえば2人の友情が壊れてしまう、セックスするくらいなら野犬に身体を拓かれるか死ぬほうがマシだと言い放つ。だが貴嗣は「友」を救うため、生かすために自分が憎まれ役を買って出ることを選ぶ。苦しむ大和をこれ以上見たくない、それならばいっそ自分が番になろう――と覚悟を決めるのだった。

 「世紀末オメガバース」という設定を盛り込みつつ、友情をテーマにした作品です。恋をして、告白をして、セックスをして、結ばれてハッピーエンド、だけが人間の愛の形ではないのではないかと思っています。理性もあるし、もちろん本能もあるし、そもそも愛情と友情の違いってなんだろう、肉体的欲求があるかないかだけが、愛かそうでないかなんだろうか? と、自分が日々考えていることを形にできたので、テーマがいまいち活かしきれてないとか支離滅裂だとか省みる点はありますが、作者的にはとてもよく書けたなぁとお気に入りの一作になっております。

 結果的に大和と貴嗣が抱く「友情の形」は違ったわけですが、番になっても、互いを異性として認識しても、永遠に2人の友情は変わりません。

 読み切りとして書いた作品なので続きは考えていませんが、後日談的なものは考えているのでそのうち書けたら良いなと思います。お気に入り過ぎて長文語りしてしまった……閲覧数や評価はあまり伸びませんでしたがものすごい好きなんです。本当に。

 

【奴隷ヨハンの下剋上

 

 盗みを働きながら貧しい暮らしをしていた顔だけはいいクズ男が、貴族に小間使いとして雇われて快適な生活を手に入れたものの、竿奴隷として毎晩主人の性欲処理に付き合う羽目になりなんとか主人に一泡吹かせてやろうと目論む話。

 タイトルで内容が一目瞭然part3。インパクト重視でバシッと読者の心を掴む題名にしたかった。奴隷というほど扱いは悪くないのですが、ヨハン自身がそう思っているので奴隷ヨハンが主人アルベルトに下剋上する内容をそのままタイトルにしました。何気に登場人物の名前がタイトルに入っているのはこれが初めてなので、今風な感じ出てるかなとまあまあ気に入っています。ダサさは否めないけど。

 自分が好きな中世ヨーロッパぽい雰囲気の設定でずっとBLを書きたかった。現代感をなるべく消せるように、あえて回りくどい言い回しをしたりして空気感を壊さないようにしているのですが、作者がアホなせいでめちゃくちゃ難産です。とはいいつつ書き甲斐のある作品でもあります。早期完結を目指して今めちゃくちゃ頑張って書いているので、最終話でちゃんとヨハンがアルベルトを下剋上できるのか、見届けてください。

 

【パブロフと犬】

 

 中性的で気弱ないじめられっ子の男子が、憧れのクーデレ乙女男子に雄として調教されながら徐々に心を通わせていく話。

 前提として、裕太はもちろん昌也も自身を「犬」のようだと思いこんでいます。心を許した相手に従順で、尻尾を振って好意を示す犬。それもかの有名な「パブロフの犬」だと。

 パブロフの犬とはロシアの生物学者イワン・パブロフが行った実験によって発見された、犬に対してベルを鳴らし餌を与えるという行為を続けるとやがて犬はベルを鳴らしただけで涎を垂らすようになる、という条件反射の例えのこと。まさに自分はそのパブロフの犬だと自覚を持ちながら、2人は恋人ともセフレともいえない関係を続けます。

 タイトルがパブロフ「の」犬ではなくパブロフ「と」犬なのは、裕太と昌也2人の関係が、実験のためにベルを鳴らし餌を与え続けたパブロフと、餌が貰えると信じ涎を垂らす、そう調教された犬の関係そのものに当てはまるから。フォーカスすべきは条件反射そのものではなく、「調教する飼い主と調教される犬」という関係性、そんな意味がこもっています。一応主人公というか語り手は裕太なので「裕太=犬」というイメージが強いのですが、昌也視点だと……果たして一体どちらが犬なのか。

 この作品はすれ違いがテーマなのですが、互いに自分を調教される憐れな犬だと思い込みながら、臆病心から核心に迫る話をしないまま、一緒の時間を過ごします。恋は盲目という言葉どおり高校時代は2人だけの世界で生きていたのでよかったけど、大学に進んでからはそうもいかなくなる。何故なら周囲の人間も立ち位置も環境も何もかもが変わり、互いさえいればいいという状況でなくなってしまったから。

 新キャラであり裕太の旧友である蓮の介入により、2人は初めて「自分たちがいかに盲目だったか」を思い知り、目を背け続けてきた現実に向き合うことを決意します。その選択の行く末がハッピーエンドになるかバッドエンドになるかはわかりませんが、ようやく自分たちの関係を客観的に見つめ直す機会に恵まれた裕太と昌也がどんな未来に向かうのか、結末は2人次第です。……いやもうanotherでネタバレしちゃってるので引っ張っても意味はないんだけどね!!!

 ちなみに、両想いだとわかった前と後って言うのが面倒なので、#5~6slaveにて蓮絡みで喧嘩して昌也の考えが変わった出来事を「昌也事変」、#2anotherで昌也が裕太を好きだと裕太がようやく知った出来事を「裕太事変」と呼ぶことにしています。この回が2人の大きな転機というわけですね。

 あと普段キャラの名前について、意味とか由来とかはあまり考えず、キャラのイメージに合うような実在の名前から探すというつけ方をしていて、ゆうあきについても大体そんな感じですが、一応「高見」という名字は「高みの見物」から、「裕太」という名前は「ゆう~」とつくとふわっとした感じになるかと思い、気弱なキャラに合うよう考えました。あとは本当に適当……いや直感です。今となってはこれ以外ありえないと思えるので不思議ですね。

 そのうちゆうあきについての考察的な記事もあげられたらなと思います。この作品は反応とかコメントをいただく機会も多く、それだけ2人が愛されているんだなと思うと嬉しいです。

 

・・・

 

 ゆうあきだけでなくどのCPも思い出深く、愛すべき創作たちなので、応援していただけるととても嬉しいです。ここまでお読みいただいた方は、是非これまでの作品をまた読み返してみてください。亀更新どころか生死不明くらいの更新頻度ですが、書き続けられるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。

 それでは。